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長岡花火2019 完全攻略ガイド

花火マニア 安斎幸裕がお届けする花火ウンチク

知っていると得をする花火講座

これまで全国のべ120箇所以上の花火大会を観覧した花火マニア安斎幸裕が、経験や知識をもとに皆さまに役立つ情報を厳選してお届けします。

まちなか花火ミュージアムに展示されている三尺玉と煙火筒のレプリカ

より一層楽しむための 花火ウンチク

 

花火の打ち上げ発数について

皆さんどこの花火に行こうか選ぶ際、専門情報誌・専門サイトなどで「打ち上げ発数」を参考にされると思います。1000発・3000発・5000発・10000発etc…打ち上げ発数で選ぶ際は、3000発以上の花火大会をおすすめします。

 

3000発クラスの花火大会となると、それだけ予算も絡んできますので、その内容も充実したものとなります。音楽連動花火があったり、大玉(尺玉)の打ち上げがあったり、芸術玉の打ち上げがあったりもします。「ちょっと良い花火がみたいな」そう思ったら3000発以上の大会に足を運んでみてください。

 

なお、10000発以上の花火大会になりますと、その内容も非常に充実したものとなり、全国トップクラスの花火師が打ち上げを担当したり、全国レベルの花火プログラムが組まれたりと、オープニングからフィナーレまで存分に楽しめる内容となっています。

 

おすすめの大規模大会

名称 開催場所 打上発数
長岡まつり大花火大会 新潟県長岡市 約20,000発:2日合計
全国花火競技大会「大曲の花火」 秋田県大仙市 約18,000発
土浦全国花火競技大会 茨城県土浦市 約20,000発
ぎおん柏崎まつり海の大花火大会 新潟県柏崎市 約15,000発
赤川花火大会  山形県鶴岡市 約12,000発

片貝まつり

(浅原神社 秋季例大祭奉納大煙火)

新潟県小千谷市 約15,000発:2日合計
常総きぬ川花火大会 茨城県常総市 約10,000発
こうのす花火大会 埼玉県鴻巣市 約20,000発
NARITA花火大会 千葉県成田市 約12,000発
境町利根川大花火大会 茨城県猿島郡境町 約23,000発

 

打ち上げ花火の大きさについて

打ち上げる花火玉は、その玉の大きさによって夜空に広がる開花幅が異なります。都内など、住宅・人口密集地だと保安距離の関係上、大きな花火は打ち上げる事ができません。花火の大きさは「号」で表記されますが、都内ですと2.5~5号玉が中心となります。5号玉クラスだとそれなりの迫力がありますが、2.5号玉だと少し物足りない気も…

 

大玉と呼ばれる10号玉(通称:尺玉)クラスになると、その大きさもさることながら、開花した時の音も迫力満点!ちなみに、日本一大きな花火は、新潟県小千谷市・片貝まつりで打ち上げられる「正四尺玉」で、その大きさは直径約120cmもあります。その超巨大花火玉が高度約800mまで打ち上がり、直径約800mに開花します。

 

花火玉の大きさ

 

大きさ 直径 重さ 開花幅 打上高
2.5号玉 約7.5cm 約120g 約50m 約80m
5号玉 約15cm 約1.1kg 約150m 約190m
10号玉 約30cm 約7kg 約300m 約330m
※東京タワー 333m
20号玉 約60cm 約70kg 約480m 約500m
30号玉 約90cm 約280kg 約650m 約600m
※東京スカイツリー 634m
40号玉 約120cm 約460kg 約800m 約800m
※ブルジュ・ハリファ 828m

※10号玉以上になると「尺」で数えます。10号玉は尺玉、40号玉は四尺玉。 

新潟県小千谷市片貝にある花火煙火筒

超大玉が打ち上げられる花火大会

● 片貝まつり(正四尺玉&正三尺玉)
● こうのす花火大会(四尺玉)
● 長岡まつり大花火大会(正三尺玉)

● 越後妻有雪花火(正三尺玉)

● 古河花火大会(三尺玉)

● 熊野大花火大会(三尺玉)

● 能代の花火(三尺玉)

● 蒲郡まつり納涼花火大会(三尺玉)など

今メジャーな花火とは

花火大会も歴史・技術の進歩、そして各花火師さんの日々の研究・努力により、年々進化を遂げています。花火大会自体も進化し続けていますが、それに使用される花火自体もまた進化しています。

 

近年メジャーになっているのが、音楽連動花火「ミュージックスターマイン」です。流行曲や人気曲に合わせ、コンピューター自動点火制御によって、0.01秒単位で音楽にシンクロして花火を打ち上げます。アップテンポ・バラード曲など、様々なジャンルの曲にシンクロして打ち上げられる花火は、一般・マニア問わず、存分に楽しめる内容となっています。自分の知っている曲などに合わせ花火が打ち上げられると、なんだか嬉しいですよね。

長岡花火で打ち上げられるミュージックスターマイン「天地人花火」

(撮影:吉田 勝幸)

ミュージックスターマインが楽しめる主な花火大会

● 長岡まつり大花火大会(新潟県)
● 赤川花火大会(山形県)
● 常総きぬ川花火大会(茨城県)

● うつのみや花火大会(栃木県)

● 神明の花火大会(山梨県)

● NARITA花火大会(千葉県)

● 境町利根川大花火大会(茨城県)

● 須賀川市釈迦堂川花火大会(福島県)

● 沼田花火大会(群馬県)

● 長野えびす講煙火大会(長野県) など

花火観覧にあると便利なグッズ

 

花火大会に行く際、あると便利なグッズをマニア目線でまとめてみます。お馴染みのアイテムや意外と知らなっかたアイテムも!?

 

1)ライト
花火大会は当然、夜の開催ですので、あたり一面真っ暗。帰り道も真っ暗な中を歩かなければなりません。手元・足元を照らすのに便利なのが「ライト」です。ライトと言っても色々ありますが、特にオススメなのが首にぶら下げる「ネックライト」です。ライトを手に持つと片手がふさがりますから、転倒時に非常に危険です。ネックライトだと首にぶら下げるので両手が空くので安全です。ヘッドライトでも良いかもしれませんね。

 

2)虫よけ・薬
花火は主に川・海を会場に開催されます。海はまだ良いですが、川となると虫も沢山います。虫よけスプレー・虫よけシートなどを必ず持参いただき、虫刺され予防に努めてください。また虫よけスプレーを使用する際は、周りの方に充分配慮し使用して下さいね。

あと薬の携帯も忘れずに。「頭痛薬・かゆみ止め・腹痛薬・絆創膏」は最低限用意しましょう。具合が悪くなっては、せっかくの花火観覧も台無しですよ。

 

3)ブルーシート
有料席を取っている方もブルーシートを持参することをオススメします。雨・夜露の影響で席が濡れている事があります。また風が冷たいと感じた時、ブルーシートを身体に巻き付けることで、寒さを凌ぐ効果もあります。安価で手に入りますし、折りたためばコンパクトですから、人数分あると良いかもしれません。

 

4)プログラム
各花火大会はプログラムが用意されており、それに従って花火を打ち上げていきます。それらプログラムは、オフィシャルサイトに掲載されていたり、会場で販売されていたりします(全ての花火大会で公開・販売されているわけではありません)。ぜひ事前に用意・購入していただき、そのプログラムを確認しながら花火を観覧してみてください。プログラムと照らし合わせることによって、より深く花火を楽しむことができますよ。

 

5)公式グッズ
大規模な花火大会では、大会名・ロゴが入った公式グッズが販売されています。それらを是非ご購入ください。旅の思い出にもなりますし、例えば大会ロゴが入ったTシャツを着て観覧することにより、その花火大会に溶け込むこともできます。公式グッズを手に入れ、会場と一体となって花火を存分にお楽しみ頂ければと思います。

 

スマートフォンで花火写真を上手く撮影する方法

長岡花火ショット入選写真(iPhoneで撮影)

スマフォで花火写真を上手く撮影する方法について簡潔にご紹介します!

 

■まずはじめに大事なポイントは、場所取りと構図決めです。
一般的なカメラ撮影でも同様ですが、花火が建物や木など障害物に隠れてしまってはもったいないですね。花火の打ち上がる場所を想定し、できるだけ花火がよく見える場所を押さえておきましょう。また、予想される打ち上げ方向に事前にスマフォを構えておけば、無駄なく正しい位置で撮影できます。

 

■次にスマフォのカメラ設定です。
スマフォのカメラは基本的にオートフォーカス(AF:自動でピントを合わせる機能)と自動露出(AE:自動で明るさを合わせる機能)に設定されています。しかし夜空に上がる花火は、明るさの変化が激しくデフォルトの設定では綺麗な写真を撮ることは難しいです。スマフォのAF/AEロック機能を使いましょう。

 

花火に合わせてAFロック(ピントを固定すること)AEロック(露出を固定)することでピンぼけを避けつつ、フラッシュ無しできれいに花火を撮影することが出来ます。また、マニュアルフォーカス(MF:ピントを自分で合わせる)機能があるスマフォはフォーカスを無限遠に設定しましょう。

感度設定ができる場合は、100もしくは、低い感度に合わせましょう。高感度だとノイズが発生し画質の低下に繋がります。

 

■フラッシュをオフに設定しましょう。
夜に撮影するとき、スマフォは自動でフラッシュをたいてしまう時があります。花火まで光は届きませんし、まわりの観覧者の方々の迷惑となってしまいます。

 

■ズーム機能は使わないようにしましょう。
一般的なカメラについている光学ズームと違い、スマフォのカメラはデジタルズームなので画質が一気に落ちます。もし花火が小さくて、どうしてもズームしたい場合は撮影後にトリミング機能(切り抜き)を使いましょう。

 

■花火の撮影にはカメラを出来るだけ固定することが大事です。
撮影するときは両手でスマフォ本体を固定し、しっかりを脇をしめシャッターを押します。シャッターを押したら体を動かさず、少しずつ息を吐きながらシャッターから指を離します。シャッターからゆっくり指を離すことにより、更に手ブレ防止に繋がります。

 

ちょっと本気で撮影したいな、という場合はスマフォを固定できる小型スタンドをおすすめします。よりブレを押さえることが出来ますし、何より腕が疲れません。バッグにも入る小さなスタンドが販売されていますので是非お使い下さい。

 

以上を参考に、是非お気に入りの花火を写真に収めてください!

 

ビデオカメラで花火動画を上手く撮影する方法

花火マニアの撮影機材

 

花火を綺麗に撮るためには、夜景撮影に強いカメラがオススメです。暗部のノイズを抑えながら、花火本来の色を引き出せます。ビデオカメラの暗所性能は搭載しているセンサー(裏面照射型CMOSなど)や、センサーサイズの大きさによって決まります。上記に注目しながらビデオカメラを選びましょう。

 

花火大会は小さい花火から大きな花火、音楽連動花火やワイドスターマインなど、シチュエーションも様々です。花火の打ちあがる位置(筒の位置)を意識ながら撮影場所を決めましょう。

 

音楽連動花火がある場合は、花火会場付近での観覧がおすすめです。会場から離れすぎると必然的にスピーカからも遠くなってしまい花火と音楽とのコラボレーションが楽しめません。花火大会によっては有料席を設置しています。有料席は一般的に絶好の観覧ポイントと言えるので事前に確保することも考えましょう。

花火マニア安斎幸裕の「花火の心得」

 

事前に詳細を入手する

行く花火大会が決まったら、情報誌・情報サイトだけに頼らず詳細情報を出来る限り収集して下さい。大手情報誌・情報サイトには一般的な情報しか載っていません。当たり前ですが、開催日時・場所・打ち上げ発数・有料席の有無は最低限押さえたいポイント。その他、「音楽連動花火の有無」「打ち上がる花火玉の大きさ」「観覧場所」等の詳細情報まで入手できれば、より一層安心して花火を楽しむことができます。

 

打ち上げ開始時刻30分前には席につく

買い出しに行ったり、トイレに行ったり。花火打ち上げ開始時刻が近づくにつれ、会場内も慌ただしくなってきます。屋台・トイレには行列ができ、せっかく早めに並んでも花火開始に間に合わないことも多々あります。常に早め早めの行動を心がけ、時間に余裕を持った行動をとりましょう。オープニングのプログラムは派手目の演出が多いです。トイレに並んで見逃すなんてもったいない!

 

花火が打ち上げ終わったら盛大な拍手を

花火師さん・実行委員会の方々は、アナタが会場に足を運んでくれるのを楽しみにしていました。会場に来て頂いたアナタのために、素晴らしい花火を用意し、打ち上げました。その対価として、感謝の気持ちを込め、盛大な拍手を送りましょう。良い物を見せてもらった御礼として…

 

スマートフォン・携帯電話を過信しない

当日は中継車が来て携帯の電波を確保しますが、何万人も訪れる花火大会では、携帯も圏外となってしまいます。「電話があれば大丈夫」「花火プログラムはスマートフォンで見るから」全くつながらないかもしれない携帯電話への過信は禁物です。プログラム・駅からの地図は紙ベースで用意しておく等、スマートフォン・携帯電話に頼らないご用意をおすすめします。

 

同行者とはぐれた時の待ち合わせ場所を事前に決める

当日は観覧者で大混雑します。出入り口付近・交差点は非常に込み合います。ほんの一瞬の隙に仲間とはぐれてしまうこともしばしば。上記のようにスマートフォン・携帯電話がつながらない状態では、仲間と連絡さえとることができません。花火大会が始まる前に、事前に待ち合わせ場所を決めておきましょう。大会本部等は、はぐれた際の待ち合わせ場所に最適です。

 

不要なトラブルは避ける

当日は飲酒をされる観覧者も多いですし、自分自身もお酒を飲みたいもの。周りに配慮し飲酒するのは当然ですが、酔っぱらい同士だと思わぬトラブルに発展する危険性もあります。もしそういった場に遭遇したり、目撃してしまったら、相手をせずにすぐに近くのスタッフ・警備・警察に連絡を。お互い安心して花火を観覧しましょう。

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